デジタルマルチメーターの使い方

デジタルマルチメーターの使い方

テスターは1台で、電圧や抵抗、電流などが測れる便利な計測器です。測定値がアナログの針で数字を示すタイプと、デジタル表示のタイプがあります。

1台で何役もこなす便利なテスターです。しかし、間違えた使い方をすると、テスターが故障するだけでなく、電気設備や取り扱い者がケガをする恐れもあります。
今回は、現場でよく使われるHIOKIのカードハイテスタ3224-60を例に取り扱いを説明します。

テスターの各部名称

本体とプラスとマイナスのテストリード、これはどのテスターでも共通です。HIOKI 3324-60はデジタルテスターなので、表示はデジタルです。測定する機能を変更するファンクションスイッチは「直流電圧」「交流電圧」「抵抗」「導通チェック」があります。

テスター

【参考】
アナログテスターは電圧計・電流計などのスイッチに加えて、レンジと呼ばれる計測範囲があります。

HIOKI 3324-60

テスターの主な測定方法

テスターにより測れる項目はいろいろあります。ここではHIOKI3244-60で測定できる代表的な項目を説明します。

直流電圧測定

直流電圧の測定手順は以下の通りです。

  1. テスターのファンクションスイッチを「直流電圧測定」にセットします。
  2. 測定物にテストリードを接続します。赤がプラスで黒がマイナスです。
  3. 表示部の数値を読み取ります。

tester03

交流電圧測定

交流電圧の測定手順は以下の通りです。

  1. ファンクションスイッチを「交流電圧測定」にセットします。
  2. 測定物にテストリードを接続します。テストリードの赤黒を区別する必要はありません。
  3. 表示部の数値を読み取ります。

電気抵抗測定

  1. ファンクションスイッチを「抵抗測定」にセットします。
  2. 測定物にテストリードを接続します。テストリードの赤黒を区別する必要はありません。
  3. 表示部の数値を読み取ります。

導通チェック

  1. ファンクションスイッチを「導通チェック」にセットします。
  2. 測定物にテストリードを接続します。テストリードの赤黒を区別する必要はありません。
  3. 導通状態で、ブザーがなります。

測定上の注意事項

感電事故や電気設備の破損を防ぐため、以下の項目を守ってください。

測定前にファンクションスイッチの位置を確認する

測定前に必ずファンクションスイッチの位置を確認してください。また、ファンクションスイッチを切り替える時はテストリードを被測定物から離してください。

抵抗測定、導通チェックは回路の電圧を切る

抵抗測定や導通チェックをする時、電気設備の電圧がないことを確認してください。電圧があるものを測定するとテスターを破損し、人身事故にもなります。電気事故を防ぐために必ず電気設備の電源を切ってください。

最大入力電圧以上を測定しない

テスターごとに定められている最大入力電圧以上を測定しない。最大入力電圧を超えるとテスターが破損し、人身事故になる恐れがあります。

テストリードの先端で短絡しないようにする

テストリードの金属部分が長いテスターもあります。テスターとリードの金属部分同士が接触すると短絡になります。必要のない金属部分はビニルテープを巻くなどして養生してください。

測定は安全のためブレーカーの二次側で行う

感電事故を防ぐため、電気回路の測定はブレーカーの二次側で行ってください。

測定カテゴリを守る

測定器のカテゴリを守ってください。
測定器を安全に使用するため、IEC61010では測定カテゴリとして、使用する場所により安全レベルをCATⅡ~CATⅣで分類しています。

CATⅡコンセントに接続する電源コード付き機器(可搬形工具・家庭用電気製品など)の一次側電路
コンセント差込口を直接測定する場合はCATⅡです。
CATⅢ直接分電盤から電気を取り込む機器(固定設備)の一次側および分電盤からコンセントまでの電路
CATⅣ建造物への引込み電路、引込み口から電力量メータおよび一次側電流保護装置(分電盤)までの電路

カテゴリの数値の小さいクラスの測定器で、数値の大きいクラスに該当する場所を測定すると重大な事故につながる恐れがありますので、絶対に避けてください。

カテゴリのない測定器で、CAT Ⅱ~ CAT Ⅳの測定カテゴリを測定すると重大な事故につながる恐れがありますので、絶対に避けてください。

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