カスタマイズ可能!産業用に最適な3DRのSOLO(ソロ)

ドローンといえばDJI社がよく知られていますが、3D Robotics(以下3DR)のSOLOも優れた機体として人気があります。

オープンソースとアップデートで常に最先端のドローン技術が使われ、拡張性の高さから主に産業用ドローンとして活躍します。

ペイロード800gを誇る SOLO

2015年に発売された SOLO は、民生用のドローンとしては最も進化したモデルという高い評価を得ています。

solo が誇る最大の特長は、800gのペイロード(最大積載量)という点です。カメラや周辺機器など、さまざまなパーツを搭載させて飛行することができます。

DJI Phantom(ファントム)シリーズでは、標準カメラ以外は搭載できません。Inspire(インスパイア)シリーズにしても、搭載できるのはオプションカメラは限られています。それらに対し 3DR SOLO では、GoPro社のカメラをそのまま使用できるのです。

ペイロード800gと積載能力に余裕があることから、カメラ以外のパーツを搭載することが可能であり、多種多様な活用に対応できるのが大きな魅力です。(機体上部にアクセサリーベイを確保)

SOLO はカメラが別売りですが、GoPro をそのまま搭載できるようにしたことでカメラのコストを他の技術に振り分けたといわれています。

SOLO の本体価格が、自動飛行などのハイテクノロジーが搭載されながらも Phantom 並みに抑えられていることには驚きです。

sola の特長

  • ペイロード800g(さまざまな機器が搭載可能)
  • GoPro 社のカメラが搭載可能
  • 周回飛行・追跡飛行・往復飛行・自動離陸・自動帰還などの自動飛行機能搭載
  • アプリ上で飛行を細かく設定可能
  • 建設現場などで使える高い精度と安定性
  • 返金保証・代替機など、手厚い保証

sola のデメリット

  • カメラは別売り(カメラセットだとPhantomより割高)
  • 販売代理店が少なくアフターケアに不安
  • 操作アプリなどの日本語対応への遅れ

GoPro社のカメラと互換性があることによりHERO3+® や HERO4® を制御できるドローンとして知られています。なめらかで美しい映像を撮影できるでしょう。

カスタマイズ性の高さで産業用に最適

オープンソースである 3DRs SOLO は、ソフトカスタマイズを可能としています。初心者には難しいですが、ドローン熟練者にとってはこれ以上ない便利な機体として人気があります。

さまざまなアクセサリーも提供されており、弊社でも精密農業、3Dマッピング、測量、災害調査、森林調査などいろいろな場で活用しています。

DJI Phantomシリーズはたびたび solo と性能を比較されますが、初心者にもやさしく始めやすいのが前者、拡張性が高くドローンの扱いに慣れているのなら後者といえます。

拡張性が高い3DR SOLO は、優れた力を発揮できるドローンといえます。

オペ―レーター1人で操縦と撮影ができる

SOLO の大きな特徴といえば、1人のオペレーターで操縦と撮影が可能だという点です。

3DR は、ドローン業界で初めて本体を制御しながら自動的にカメラ操作ができる追尾型の機能を開発した企業です。被写体を的確にとらえ、どこに動いても対象となるものを撮影できるのです。

カメラ撮影に集中したい場合は、自動操縦も可能。標準設定で6パターンの自動飛行モードがあり、迫力満点の空撮ができます。

6パターンの自動飛行モード「スマートショット」

Cable cam 飛行ポイントを2点指定すると、その間をまるでケーブルでつながれたように飛行します。
Orbit 決めたポイントを中心として、カメラアングルを固定したまま旋回します。
Selfie カメラアングルを固定したまま、被写体に近づいたり遠ざかったりします。
Follow 動く対象物をカメラでとらえながら自動追尾します。
Pano 切れ目のない綺麗なパノラマ写真・映像撮影ができます。
Zipline あらゆる方向に仮想ケーブルを設定でき、それにあわせて機体が移動したりスピードや向きを変えたりします。

いずれの動作も公式サイトで動画が公開されていますので、是非合わせて確認してみてください。

3DRはドローン界の“Google”

ドローン業界の両雄、DJIと3DRのスタンスの違いを捉えて「DJIはapple、3DRはGoogle」という表現がよく用いられます。

それは、appleはハードもソフトもappleのものでしか使えない「クローズドプラットフォーム」なのに対し、Googleのandroidは、世界中のハードウェアで使える「オープンプラットフォーム」を目指している事に由来しているからです。

DJIは、自社のハードとソフトをパッケージングし、ブラックボックス化して展開しているのに対し、3DRは世界中の企業や個人が自由にハード開発やソフト開発、関連サービス開発に参加できるオープンプラットフォームを志向していることから、こう表現されるわけです。

3DRが提供するオープンソースのアプリ「tower」や、ドローン開発プラットフォーム「Dronekit」はまさにその第一歩であり、今後、3DRのオープンプラットフォームを活用して様々な企業がソフトウエアや関連サービスに参入して来れば、一大勢力に発展する可能性を秘めていると言えるでしょう。

3DR SOLOアプリ画面の解説

SOLO には、その機能をぞんぶんに活用するために専用アプリも開発されています。アップデートによる機能拡張も可能としているのも特徴の1つ。

iOS、Androidともに用意されておりますが、2016年9月20日現在において 3DR Solo のアプリは日本語バージョンしかありません。以下では、簡単な解説をまとめておきます。

Solo Name & Wi-Fi 『Wi-Fiの設定』
Controller Syle プロポの設定
Performance 飛行操作とジンバル操作の感度
Altitude Limits 最大高度の調整
Return Home Altitude リターンホームの高度設定
Preset A & Preset B Preset A & Preset B
Level Calibration レベルキャリブレーション
Compass Calibration コンパスキャリブレーション
Updates アップデート
Units 単位の設定
Voice Alerts 音声アラート
System Info システム情報
Advanced Settings アドバンスフライトモードの設定
Map Tile Provider 使用する地図の選択

Wi-Fiの設定

自動的に割り当てられたWi-Fi名とパスワードが表示されます。パスワードの初期設定は「sololink」です。

プロポの設定

Controller Styleでは、プロポの設定をします。モード1かモード2を選択します。

飛行操作とジンバル操作の感度

Performanceでは、飛行操作の感度(敏感、鈍感)とカメラのパンチルトの感度を設定します。
カメに寄せると遅くウサギに近づけると早く動きます。絵のイメージ通り直感的にわかります。

最大高度の調整

最大高度は横スライドで設定できます。

リターンホームの高度設定

リターンホームの場合、機体は障害物を避けることができませんので、周りの状況を確認しある安全に飛行できる高度を設定します。

横スライドで設定できます。

Preset A & Preset B

プリセットはアドバンストフライトモードを有効にした場合にコントローラーのAとBに設定できます。
マニュアルモードなど高度な設定が可能です。

レベルキャリブレーション

レベルキャリブレーションとは、加速度計の静止状態を確認するためにキャリブレーションのレベルをゼロにします。機体を2~3秒間静止させてから開始します。

キャリブレーションはコントローラーに促すメッセージが表示された場合に開始します。

コンパスキャリブレーション

コンパスキャリブレーションは鉄の建物、鉄板、車などから離れて開始します。キャリブレーションに失敗した場合は場所を少し変えて再度試してみます。

このキャリブレーションもコントローラーに促すメッセージが表示された場合に開始します。

アップデート

アップデートする前にはディバイスをインターネットに接続する必要があります。Download Updateを選択しアップデートを開始します。

ダウンロードが完了したら、デバイスはSOLO Wi-Fiに再接続します。アップデートの完了には約5分程度かかります。

単位の設定

単位をインペリアル法からメートル法に変更することができます。

音声アラート

システム情報

システムのバージョン情報を確認することができます。

アドバンスフライトモードの設定

アドバンスフライトモードは上級者向けです。GPS機能を使わないマニュアルモードなど様々なモードを使用する場合に設定します。

※Tx power Compliant Countryはよくわからないので、とりあえずJapan。

使用する地図の選択

地図はMap BoXかGoogleを選択します。

産業ソリューション~米国企業「3D Robotics」

通称3DRと呼ばれる米国のドローンメーカーは、2012年に設立された歴史的には浅い企業ながらも、極めて高い成長率を維持しています。

日本でもヒットした書籍「メイカーズ」。この著者としても知られるクリス・アンダーソンがCEOを務めており、民生用ドローンの開発・販売を行うと同時に、ネット上でドローンをDIYできる無料のコミュニティサイトも運営するなどオープンプラットフォームを志向している点も注目を集めています。

クリス・アンダーソンはマーケティングの専門家でもあり、ユーザー目線を基本戦略にしています。

操縦者に過失がない場合は、無償修理や機器の交換等を約束している他、万が一商品が気に入らない場合は返金を保証するなど、ユーザー側に立った施策を次々打ち出しているのが3DR社の取り組みです。

農業や測量、建設業界と、あらゆる産業に参入していくドローン。3DR SOLO も、充分に発揮できる性能を持ち合わせています。

上空からみた農作物の育成管理、死角への点検、もちろん SOLO が持つ自動飛行は、臨場感あふれる空撮も可能です。

ソフトウエアのアップデートにより進化し続ける 3DR SOLO 。今後の活躍に期待できます。

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