全国のドローンレーサーが仙台で競演!「Tri Drone2022」

2022年12月3、4の両日、国内最高峰のドローンレース「ジャパン・ドローン・リーグ(JDL)」のエキシビジョンマッチ、「Tri Drone(トライ・ドローン)2022」が仙台市太白区の秋保森林スポーツ公園で開催されました。

年間を通したレースのフィナーレを飾るイベントで、仙台での開催は初めてです。全国から集結した腕利きのパイロットたちがハイレベルなレースを展開しました。

チームの作戦が勝敗を左右した「耐久レース」

レースは2日間にわたって開催され、東北や関東、関西から3人1組の7チーム、21人が参加。2種類の障害物レースと、耐久レースの計3種目で総合点を競いました。

今回のイベントは、国内最高峰のドローンレースである「JAPAN DRONE LEAGUE」(以下、JDL)のエキシビジョンマッチとして開催。

全国で行われている大会を制するなど、全国でも指折りの実績を持つパイロットも参戦し、とてもハイレベルなレースが展開されました。

このうち、4日に行われた「耐久レース」は、チームで1機のドローンを交代で操縦し、30分間で所定のコースを何周できるかを競うものです。

スピードを追求する他のレースとは違い、バッテリーの消耗具合を見極めながら、一定のラップタイムを刻めるかが勝敗の分かれ目になります。

また、スタートすると電源を入れ直してはいけないルールのため、バッテリー交換のタイミングも重要なポイントになりました。

レース中は雨や風が時折強まる難しいコンディション。

トラブルに苦しんだチームも少なくありませんでしたが、各パイロットの高い操縦技術や、チームごとに異なる作戦によって、どのレースも手に汗を握る展開となりました。

特に、バッテリー交換を早めに行うか、ギリギリまで遅くするかの判断は、勝敗の大きな分かれ目となったようです。

優勝チームには米30キロ

3種目を終えた結果、関東からの参加者でつくるチーム「ずんだ餅」が1位に輝きました。

2位は「山形チーム」、3位は「やまとなでしこ」です。

1位の「ずんだ餅」には賞品としてお米30キロが贈られました。

表彰式は終始和やかな雰囲気の中で行われ、副賞をめぐって「じゃんけん大会」も繰り広げられるなど、参加者たちは全国から集った仲間たちとの交流を楽しんでいる様子でした。

入賞した3チームのメンバー

和やかな雰囲気で行われた表彰式

東北のパイロットが語るドローンレースの魅力

仙台での開催を実現させた杉山健一さん

今回、仙台でのレース開催をリードしたのは、株式会社空むすび(仙台市宮城野区)代表取締役でドローンパイロットの杉山健一(すぎやま・けんいち)さんです。

2022年のJDLではオープンクラスで2位になった実績の持ち主で、今回のレースにも「宮城チーム」で参戦しました。

杉山さんはドローンレースの魅力を「操縦していると本当に空を飛んでいるような、他では味わえない感覚を楽しむことができる」と語り、「仲間たちと一緒に地元の東北で楽しめた。

また来年以降も開催できれば」と、早くも「次」を見据えていました。

福島県在住の八城吉徳(やしろ・よしのり)さんは、6年ほど前、You Tubeで観た動画に衝撃を受け、ドローンレースの世界に魅了されたと言います。

「レースの迫力ももちろんですが、年齢や性別を問わずに色々な人たちと競いながら楽しめるのが良いですよ」と笑顔を見せる一方、レース前は足が震えるほど緊張するのだそうです。

「大人になると、そこまで緊張するようなことって無いじゃないですか?高い緊張感の中で真剣に『遊べる』のが自分には良い刺激になっています」。

山形県から参加した森谷智之(もりや・ともゆき)さんは、企業組合ジパング代表理事として、農業用ドローンの販売などを手掛けながらJDLのレースにも参戦し、6月に北海道で行われたレースではオープンクラスで優勝を飾りました。

「自分でドローンを操縦する機会は仕事では減ってきているのですが、レースは自分の手で技術を高めて競い合えるので楽しいですね」と魅力を語り、「今回のイベントをきっかけに、東北でのドローンレースをもっと盛り上げて、新しく始めたいという方の手助けもしていければ」と意欲を示しました。

五十嵐朝哉(いがらし・ともや)さんは、森谷さんと同じく山形県から参加しました。

ドローンレースは「壁は常に自分なので、ずっと自己研鑽を続けていけるのが魅力だと思います」と強調します。

今回の耐久レースでも、1回目のレースで得た教訓を生かして工夫することで、2回目はより手応えをつかめたそうです。

若手が躍進し盛り上がるドローンレースの世界

JDLでは2023年からも、年間を通じたリーグ戦を中心に、全国各地でドローンレースを開催する予定です。

いわゆる「トップ選手」と呼ばれるパイロットの多くは10〜20代で、若い世代の躍進で近年一層盛り上がりを見せています。

もちろん、年齢を問わずに競い合い、高め合うことができるドローンレースの魅力は変わることはありません。

「面白そう!これから始めてみたい!」という方も大歓迎です。皆さんもぜひ、ドローンレースの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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