ドローンでの夜間山岳捜索支援「NIGHT HAWKS」とは?

2021年5月から、ドローンを使った夜間捜索支援サービス「NIGHT HAWKS」が始動いたしました。弊社もこれまでのイベントや実証実験に参加し、メンバーの一員となっています。

ここでは夜間捜索支援サービス「NIGHT HAWKS」の詳細と、サービス開始までの経緯を詳しくご紹介します。

夜間の捜索支援サービス「NIGHT HAWKS」とは?

[su_youtube url=”https://youtu.be/dN1Eh1KGrI4″] ドローンを使って夜間の捜索支援、遭難救助支援を行い、遭難者の早期発見に貢献するためのサービスとして2021年5月から開始しました。

サービスを展開するのは「一般社団法人 Japan Innovation Challenge」(JIC)。北海道上士幌町で毎年開催しているドローン山岳救助イベントが2020年の実証実験を経て、ついにかたちとなりました。

拠点は北海道河東郡上士幌町で、提供エリアは協定集結自治体である十勝管内の町や村が対象。サービス対応時期は5月~10月末が予定されています。

24時間対応とし、捜索支援に必要な機材やソフトウェア等は「NIGHT HAWKS標準システム」として、いつでも最適な状態で運用できるよう管理されています。

自治体と連携し本格的に運用されるのは全国的にもおそらく初であり、先駆けとして今後の普及が期待されます。

従来できなかった夜間捜索をドローンで可能に

近年は高齢登山者や外国人旅行客の増加により、遭難者や負傷者も増えています。

救助要請は夕方が多いものの2次災害の危険を避け、日没後は人手やヘリコプターを使った捜索活動ができません。しかし生存可能性が高いのは遭難発生から72時間以内といわれており、早急な対応が望まれます。

そこで無人であるドローンが活躍します。赤外線カメラを使用し、夜間でも無人で安心・安全に遭難者の捜索が可能。従来はできなかった夜間捜索を支援し、早急な発見を目指します。

ドローン捜索支援の仕組み

ナイトホークスのサービス手順は次のようになっています。

①協定集結自治体からの支援要請に24時間対応

②遭難場所・状況に応じ、ドローンスペシャリストを現地派遣

③現地捜索本部の指揮・命令により「撮影」「捜索支援」を実施

  • 撮影……ドローン搭載の赤外線カメラを用いた夜間の撮影とデータ解析・報告作業
  • 捜索支援……ドローン搭載の照明を用いた、夜間の捜索隊誘導等

④報告書の作成と報告

⑤捜索支援に必要なドローンや機材、ソフトウェア、手順を整備し「NIGHT HAWKS標準システム」として管理

北海道上士幌町とドローンの関係

上士幌町では数年前から、ロボットによる山岳救助を想定したイベント「ジャパンイノベーションチャレンジ」が実施されています。

われわれをはじめドローンオペレーターにとっては年に一度の重要なイベントでもあります。

これまでドローンに限らず救助を想定した数々のロボットが参加し、全国的にも初の夜間捜索を行うなど各チームが年々技術向上を行ってきました。

登山が人気のエリアではありますが遭難者も多く、地元の協力もあり年々本格的な救助活動を目指した取り組みが行われています。

2020年には「NIGHT HAWKS」の基礎を構築するべく、自治体や消防隊と合同の実証実験が実施され、2021年から本格的な活動が開始されることとなりました。

2021年度はcovid-19の感染状況を踏まえイベントは中止となりましたが、2022年度以降も開催が予定されているため、今後の活動に期待したいところです。

ジャパンイノベーションチャレンジ参加実績

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