【国家資格】二等無人航空機操縦士 実技試験内容とコース紹介

(回転翼航空機(マルチローター)対応)

当スクールでは、国土交通省が定める「二等無人航空機操縦士」の実地試験に完全対応した講習カリキュラムを提供しています。本ページでは、受験に必要な実技試験の構成・評価基準・飛行課題の内容をわかりやすくご紹介します。

試験の目的と合格基準

  • 試験目的:安全確保を前提とした基本操縦技能・異常対応・点検力・報告能力の確認
  • 試験方式:減点式(100点満点中70点以上で合格)
  • 使用機体:最大離陸重量25kg未満の回転翼航空機(マルチローター)
  • 実技構成:机上試験+口述試験+実飛行+記録点検

実技試験の構成と流れ

  • 机上試験(筆記)
     模擬飛行計画に対する設問に4問解答(例:飛行ルート設定、フェールセーフ機能、法令理解など)
     → 回答誤りや未回答につき1問5点減点

  • 口述試験①:飛行前点検
     飛行空域・許可証・体調・天候・機体点検などについて問われます。
     → 記録漏れや誤りは10点減点

  • 実技課題:通常および異常時の飛行
     スクエア飛行/8の字飛行/異常事態時の対応飛行を実演
     → 各課題の制限時間、進行方向、姿勢維持などが評価対象

  • 口述試験②:飛行後点検・飛行記録作成
     使用後の機体点検と飛行日誌の記入(異常があった場合は不具合記録)
     → 記録ミスで最大15点減点

  • 口述試験③:事故・インシデント発生時の報告と対応
     模擬事故に対し、報告対象・初期対応・通報先等について口述(または記述)
     → 回答ミスで最大10点減点

スクエア飛行(制限時間:8分)

  • 離陸 → 高度3.5mホバリング(5秒)

  • 試験官の指示に従って直線飛行(90度ごとに折れ曲がる正方形経路)

  • 着陸

  • 【機首は常に進行方向へ/位置安定機能 ON】

    • GNSS、ビジョンセンサー等の水平方向の位置安定機能がONの状態で、機首を操縦者から見て前方に向けて離陸を行い、高度3.5mまで上昇し、5秒間ホバリングを行う。
    • 試験員が口頭で指示する飛行経路および手順で直線上に飛行する。機体の機首を常に進行方向に向けた状態で移動する。
  • 移動完了後、着陸を行う。

8の字飛行(制限時間:8分)

  • 離陸 → 高度1.5mホバリング(5秒)

  • 機首を進行方向に向けたまま、8の字を2周

  • 着陸

  • 【直径5mの円を想定/位置安定機能 ON】

  • GNSS、ビジョンセンサー等の水平方向の位置安定機能がONの状態で、機首を操縦者から見て前方に向けて離陸を行い、高度1.5mまで上昇し、5秒間ホバリングを行う。
  • 試験員が口頭で指示する飛行経路および手順で、機体の機首を進行方向に向けた状態での8の字飛行を連続して2周行う。
  • 8の字飛行完了後、着陸を行う。(円の直径は5mとする)

異常事態における飛行(制限時間:6分)

  • 離陸 → 高度3.5mホバリング(5秒)

  • 位置安定機能 OFF状態で側方移動

  • 試験官の指示で、緊急着陸ポイントへ移動し着陸

  • 【不安定状態でも飛行制御と対応が評価されます】

異常事態の飛行経路

  • GNSS、ビジョンセンサー等の水平方向の位置安定機能がOFFの状態で、機首を操縦者から見て前方に向けて離陸を行い、高度3.5mまで上昇し、5秒間ホバリングを行う。
  • 試験員が口頭で指示する飛行経路および手順で、直線上に飛行する。機首を常に操縦者から見て前方に向けた状態で側方へ移動する。
  • 試験員から緊急着陸を行う旨の口頭指示があり次第、最短の飛行経路で指定された緊急着陸地点に着陸を行う。

実技試験での注意点(減点基準)

以下の行為は実技試験中に減点または即時不合格の対象となります。正しい操作と安全意識が重要です。

項目 内容 減点・評価
飛行経路の逸脱 機体が指定された飛行経路から大きく外れる 5点減点
不適切な操作 試験員の指示と異なる操作を行う 5点減点
監視不足 飛行中に機体の動きや周囲を十分に監視できていない 5点減点
安全確認不足 離陸・着陸時などに周囲の安全確認を怠る 5点減点
飛行時間超過 各課題で定められた制限時間を超える 即不合格
危険飛行・墜落 人や物に危険を及ぼす操作/接触・墜落など 即不合格
不正行為 他者の助言・不正な補助・虚偽報告など 即不合格

※一部は即時不合格になる「重大違反」に該当します(例:操縦装置から手を離す・試験員が代わりに操作など)

まとめ

二等無人航空機操縦士の実地試験は、単に飛ばすだけでなく「法律・安全・対応力・記録管理」までを含めた総合的な評価が行われます。当スクールでは、実技の再現訓練はもちろん、記録・点検・報告力までを丁寧に指導します。

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